検索ユーザーの気持ちを捉えたキーワード選び

私自身正直、今までの考え方というのはとにかくアクセス数を沢山集めることに重きを置いていました。

ビッグワードやミドルワードで上位表示を狙うということではなく、基本的にはロングテールSEOなのですが、それでも頭の中では常に、「どうすればアクセス数が増やせるのか」という事を考えていました。

もちろんアクセスアップはWebサイトで成果をあげるために重要な事なのですが、商品やサービスを売るためには、アクセスアップよりも始めにやらなければいけないことがあります。成約に繋がるキーワードでSEOを行い、検索ユーザの問題を解決するページやコンテンツが作れていないと、どれだけアクセスを集めても最大の成果は得られないということですね。

スーパーアフィリエイターとSEO業者の思考の違いでも述べましたが、SEO業者やインハウスSEO担当者の多くがキーワードの先のユーザーを想像することができていないと思います。キーワードツールで月間検索数を元にキーワードを探すのも良いのですが、ツールでは探せるキーワードに限界がありますし、そのキーワードで検索するユーザーの心理までは見えてきません。

100人に商品を見てもらい1つ売れる場合も、1人に商品を見てもらい1つ売れる場合も成果は同じなのに、SEO脳の場合どうしても母数を増やすことに注力してしまう傾向があります。それがまさに月間検索数やアクセス数に注目した集客という事になると思います。

ユーザーの思考を意識する重要性

ターゲットユーザーが求めるページを作成する事が重要であることを分かっている人は多いと思いますが、実際にそこに力を入れている人がどれだけいるのでしょうか?

例えば「WordPressの有料テーマを販売したい!」と考えてSEOを行う場合のキーワード選定について考えてみます。

 

あくまで一例ですので、このとおりやればCV(コンバージョン)が増えるというわけではないのですが、キーワードと言っても色々な種類があります。

漠然としているキーワード

ビッグワードやミドルワードなどの単一キーワードに良く見られるケースですが、こういったキーワードで上位表示してもアクセス数は増えてもCVに繋がる事は少ないでしょう。WordPressのテーマを販売する時に、WordPressをターゲットキーワードにする人はあまりいないと思いますが、とにかくアクセス数を稼ごうと考える人は選択肢に入れてしまうのかも知れません。

WordPressというキーワードで検索するユーザーは、「WordPressって何?」「WordPressの使い方を知りたい」「WordPressをダウンロードしたい」と言ったようなWordPressに関する疑問を持っているユーザー全てが含まれます。

だからこそ母数(検索数)が多くなるわけですが、そういったあまりにも漠然としたキーワードをターゲットにする事は、得策ではありません。また、当然上位表示する為にはコストがかかりますので、お金と時間をかけたのに全く役に立たなかったという事になりかねません。

コンバージョンに繋がりにくいキーワード

CVしづらいキーワードというのは、商品やサービスと離れた関連キーワードの事です。無料テーマを探している人に有料テーマを売ることは難しいですし、WordPressにSEOを施したい人に有料テーマを紹介しても買ってもらう事は難しいでしょう。

ただ、お金はかかってもいいから楽してSEOを施したいと思っている人に有料のSEOテンプレートを紹介すれば買ってくれる人がいるかもしれませんので、漠然としている単一キーワードよりは、CV率は高くなると思います。

ターゲットユーザーが絞りきれていないキーワード

絞りきれていないキーワードというのは、上記の2つと比べればターゲットユーザーが明確になっているのですが、まだまだCVに直結するようなキーワードではないものの事です。「デザインを変更したい」「企業サイトに使えるテーマが欲しい」と言ったようなテーマを探しているユーザーがターゲットになっているのですが、図にあるキーワードでは無料テーマを探している人も含まれています。

ユーザーが絞りきれていないキーワードでも検索数が多ければ、当然CV数は多くなりますので、ターゲットキーワードの選択肢には入れるべきですが、もう一歩踏み込んだキーワードを見つけたい所です。

コンバージョンに繋がりやすいキーワード

CVしやすいキーワードと言うのは、探しているものが明確なユーザーが検索するキーワードのことです。何か漠然と探しているわけではなく、頭の中に求めるものがイメージができている人ですので、その答えを示す事が出来ればCV率は格段に上がるでしょう。

「WordPress ホームページ制作会社」というのは、WordPressでサイトを作ってくれる制作会社を探しているユーザーという事になりますが、WordPress自体誰にでもインストールできますし、そういったユーザーにテンプレートを使えば制作会社に頼らなくても自分でサイトが作れる事を伝えられればテーマを買って貰えるかも知れません。

こういった完全なるターゲットユーザーとは少し離れているが、角度を変えてみるとユーザーになり得る人を探すという考え方はキーワード選びにおいてとても重要になってきます。単一キーワードで狙うよりはよっぽど良い結果を生むかも知れません。

「テーマの商品名」というのは、明らかに自社商品を知っているユーザーで、まさにその商品を探している人という事になります。リピーターの可能性もありますので、そういったユーザーは大切にしたい所です。

いまだにSEOを重視してブランド名を前面に出さないサイトもあるのですが非常にもったいないと感じます。

具体的な例を挙げると、WordPressの某有料テーマの販売サイトはtitleタグにブランド名が入っていませんし、ヘッダーロゴが英語表記になっています。サイト内にはカタカナのブランド名がありますので、問題ないレベルだとは思いますが、もう少しリピーターが検索エンジン経由で辿り着きやすいようにしたいですね。

ちなみにtitleタグは「ワードプレスwordpressテンプレート | iPhone Android対応テーマ」となっています。完全にどこだか分かってしまったわけですが、まさにSEO重視のタイトル付けですね・・・

ただ、Googleのタイトル書き換えによって、ブランド名で検索するとタイトルがブランド名のみに変わりますので、この場合は上手く機能を利用していると言えるのかも知れません。そこまで考えてあえてtitleタグにブランド名を入れていないとしたら凄いのですが、書き換えが行われなくなった時や、他のキーワードでの検索を考えるとやはり入れた方がいいでしょう。あと、やはり今のままではtitleタグが美しくないですよね。

キーワードごとに異なるページを見せユーザーの期待に応える

考えなければいけないことは、キーワードごとに検索ユーザーが思い描いているイメージが異なるということです。時々、「1ページでいくつのキーワードまでターゲットにして良いの?」という質問を頂くのですが、「そのページで検索ユーザーを満足させることが出来るのであればいくつでも良い」と答えるようになっています。

以前までは、2つか3つまでと答えていたのですが、そのページの作りがターゲットと成り得るユーザーの心を捉えることが出来るのであれば、4つでも5つでも良いと思います。ただ、そんなページを作ることは不可能でしょうし、キーワードは1ページいくつまでOKなのかという考え方自体が間違っていますよね。

基本的に、検索ユーザーが求めている答えを示すことができれば成約するわけですから、そのユーザーが求めるページを作るのが最も効果的と言えます。1ページ1キーワードという事で、沢山のページを作るのは良いのですが、ターゲットキーワードが違うのにページの作りが同じというケースも良く見かけます。それではアクセス数は増えてもCVは増えない可能性が高いと言えます。

この辺の感覚がSEO脳になっていると分からないんですよね。私もまさにそうで、未だにSEO脳を解放することができていないのですが、アクセス数は多いのに成約数が少ないというサイト管理者の多くが抱えている問題だと思います。

キーワードツールをメインにキーワードを探しているうちはこの思考を変えることはできないでしょう。ユーザーが何を考え、どのように行動するのかという事を第一に考えてキーワードを選び、そのキーワードに適したページを返してあげれば爆発的にCV率が伸びるかも知れません。言うのは簡単なのですが、実行に移すのは難しいので、一緒に頑張って行きましょう!

どういったキーワードが良いのかという事を考えていても答えは出ませんので、キーワードではなく、キーワードの先にいるユーザーを意識し、そのユーザーの思考を捉えられるようになりたいですね。CVしやすいキーワードというのは、複合キーワードやスモールワードになる事が多いですので、検索数が少ない分ライバルも少なく、下層ページでも十分上位表示できます。